『毒見師イレーナ』は、何が書いてある本?
どん底からがむしゃらに這い上がる少女イレーナの成長とロマンスの物語です。
ある殺人を犯した罪で死刑囚となった少女イレーナ。ついに絞首台へと送られる日を迎えるも、そこで思わぬ選択肢を与えられるーー今すぐ絞首刑か、それとも、国の最高司令官の毒見役になるか。だが毒見役を選んだイレーナを待ち受けていたのは、逃走防止の猛毒だった。かくして少女は毎日与えられる解毒剤なしには生きられぬ身体に。わずかな生きる希望に賭け壮絶な日々に立ち向かうが……。
死刑を目前に、毒見役という危険な役目にスカウトされて命を拾ったイレーナ。彼女を崖っぷちの運命から引き上げたのは、革命を経て樹立された軍事政権下で、最高司令官の腹心として手腕を発揮する防衛長官ヴァレクでした。孤児だったイレーナはとある事情から過酷な境遇に置かれ、領主ブラゼル将軍の息子を殺害するに至った過去を持っています。イレーナに秘められた禁断の秘密と、最高司令官を狙う魔術師の陰謀が絡み合いながらハラハラドキドキのサクセスストーリーが展開されます。
どんな人にオススメ?
ハードな境遇からスタートするシリアスな物語ではありますが、イレーナの才知と機転、イレーナの庇護者であるヴァレクとの交流、着実に仲間を得ていく過程などにカタルシスがあります。ピンチとチャンスの連続で、次はどうなるのどうなるのと頁をめくる手が止まりません!
特に死刑囚イレーナの生殺与奪を握る人物との緊張した関係性が信頼関係に変わっていく過程は期待を裏切らない燃え&萌えです! 甘くない設定の中で繰り広げられる王道ロマンスに大満足できるでしょう!
yonderumonの注目ポイント!
最強の暗殺者にして、精鋭の諜報部隊を率いる防衛長官ヴァレク。最高司令官の信頼も厚いヴァレクの保護下でイレーナは生き残りの道を探ります。はたしてヴァレクは敵か味方か? ヴァレクにとってイレーナは駒でしかないのか? イレーナに非情な任務を与えながらも時々見せる優しさの意味は……!? 揺れ動くイレーナの心情とともに、いつもどこでも颯爽と現れるヴァレクの存在感と活躍からも目が離せないのです。