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書評

フランスミステリのクールビューティー『氷結』

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『氷結』は、何が書いてある本?

フランスでドラマ化もされている警部セルヴァズシリーズの一作目です。

首なし死体に端を発する猟奇連続殺人── 雪深いピレネー山麓の町に封印された忌まわしい秘密とは!? 映像化決定! 世界14カ国で刊行の話題作

雪と氷に閉ざされたピレネー山脈。標高2千メートルの水力発電所で、皮を剥がれ吊るされた首なし死体が見つかった。殺されたのは発電所所有者でフランス政財界に通じる大富豪、ロンバール家の愛馬。上層部から馬殺し解決の特命を受けた警部セルヴァズは、美貌の女性憲兵隊大尉ジーグラーを相棒に捜査を始めるが、現場からある猟奇殺人鬼のDNAが採取され、事件は不気味な様相を呈すことに──

雪・雪・雪!一面の銀世界のめちゃくちゃめんどくさい高いところに吊るされた馬の死体から事件は幕を開けます。捜査に駆り出されるのは文学者くずれラテン語オタクのマルタン・セルヴァズ警部。そこそこ若いのに何となく年寄りくさい。マーラーをこよなく愛し、何かにつけてラテン語のことわざを口走る。読書家なのにハルキムラカミの名は聞いたこともないらしい。(そんなものなの?) どこか老成したセルヴァズの人生には少年時代に凄惨な状況で母を亡くした過去が影を落としていて――?

どんな人にオススメ?

本国でのドラマ化も成功していることから、ミステリ好きは押さえておきたいシリーズです。実はシリーズ2作目の『死者の雨』からぐっと面白くなるのでむしろそちらをオススメしたいところなのですが、シリーズを通じてセルヴァズをおびやかすウルトラ猟奇殺人鬼ハルトマンせんせーが1作目の『氷結』からがっつり登場していますので、やはりシリーズ序幕の本作から読んでおいて損はないでしょう!


yonderumonの注目ポイント!

堅実なセルヴァズの脇を固める部下たちはセルヴァズと対照をなすように個性豊かです。イマドキの若者だけど超有能なエスペランデュー。颯爽とバイクを乗り回す憲兵隊大尉(ヘルメットをとれば金髪が流れる美女)ジーグラー。服装のセンスがヤバいサミラ。エスペランデューには美人で知的な奥さんがいて非常に羨ましいです。本筋にはあまり関係しないのかもしれませんが物語の最後の最後にエスペランデューのキャラ立ちがいっそう強く煌めくシーンがあります。えっ!と驚いてしまいました。

次に手にとるのはこんな本!

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