『若い読者のための第三のチンパンジー』は、何が書いてある本?
『銃・病原菌・鉄』『文明崩壊』『昨日までの世界』のジャレド・ダイアモンド博士による、人類という種の来し方行く末を易しく語り尽くした本です!
チンパンジー(コモンチンパンジー)、ボノボ(ピグミーチンパンジー)と人間の遺伝子はじつに「98.4%」が同じ。人間は「第三のチンパンジー」。たった「1.6%」の差異が、なぜここまで大きな違いを産み出したか? 分子生理学、進化生物学、生物地理学等の幅広い知見と視点から、壮大なスケールで「人間とは何か」を問い続けるダイアモンド教授の記念すべき第一作が、より最新の情報をふまえ、読みやすくなって登場!
人間はいつどのようにして人間となったのか? ほかの霊長類と人間との差を決定的にした〈大躍進〉の謎。言葉の不思議、芸術の起源、人はなぜ歳をとって死んでいくのか? 人が酒やたばこ、危険な薬物に吹けるのは何故?
人類が辿った進化の歴史を、ティーンエイジャーにもわかりやすく解説した、とてもエキサイティングな教養書です。
一つの分野からではなく、進化生物学、生物地理学、文化人類学など、幅広い総合的な見地から、わかりやすい例証やエピソードを提示しながら、多くの人が抱いてきた疑問に答えてくれます。
どんな人にオススメ?
進化の不思議に興味がある人にはマストな入門書です! 人間が人間として出来あがってゆくまでの経緯はいまだ多くの謎に包まれています。多くの人がその謎に惹き寄せられる一大ミステリーです。
そのミステリーに果敢に挑んだ小説の一つに佐藤究さんの『Ank: a mirroring ape』があります。こちらの小説もとても面白いです。
『Ank: a mirroring ape』が解き放つ人類の起源仮説。
『若い読者のための第三のチンパンジー』を読んでから『Ank: a mirroring ape』を読むと作品テーマにぐっとのめり込むことができてオススメですよ!
yonderumonの注目ポイント!
地球のほかに高度な文明が生まれた天体はあるの? なぜ宇宙人は地球人にコンタクトしてこないの? という問いにもダイアモンド博士は答えてくれます。なるほどなぁ、と思わされる答えです。(ちょっと切なく哀しくなる仮説でもあります……)
ぜひ本書で博士の考えを傾聴してみてください。